パリ観光

【パリ観光】コンシェルジュリーとマリー・アントワネット

コンシェルジュリーエントランス

フランス王妃マリー・アントワネットが、断頭台で処刑されるまで収監されていた牢獄コンシェルジュリー。

ノートルダム大聖堂から歩いて15分ほどのところにあります。

私は大のベルばら好きなのですが、マリーは作中では「ハデ好き・遊び好きのわがままなオーストリア娘」という設定です。私はそんな彼女が好きではありませんでした。

政治に関心を持たず、夫であるルイ16世を支えるでもなく、おしゃれやグルメ、賭け事に不倫と、ソフィア・コッポラ監督にガールズムービーとして扱われてしまう王妃マリー・アントワネット。

ですが私自身が大人になって、改めてベルばらを読み返してみると「キラキラのアイドルが女王の席に座らされたような気の毒さ」を彼女に感じてしまいます。向いてない仕事に無理やり就かされてしまったような。

ちょっと時代はさかのぼりますが、世界史上女王として有名なイギリス(イングランドというべきか)のエリザベス1世。彼女は不運な生い立ちですが、とても頭が良く、生涯独身を貫き大英帝国の基礎を作り上げた名君です。(愛人はいたようですが…)

彼女の生涯を描いた映画「エリザベス」をぜひご覧ください。ケイト・ブランシェット様が神々しすぎます!(動画は2作目の「ゴールデンエイジ」です。1作目のほうがエリザベスが少女らしさを残しているのですが、動画が見つからずで・・・)

公私ともに苦悩しつつも国を作り上げてゆくエリザベスの女王としての持って生まれた資質と、マリーのそれと比較してしまうと…(比較する必要もないのですが)
誰しも女王として生まれてくるわけではなく、意識して女王になっていくのでしょうが…

マリー・アントワネットが獄中で使用していた椅子マリー・アントワネットが獄中で使用していた椅子
マリー・アントワネットが獄中で来ていた服と小物マリー・アントワネットが獄中で来ていた服と小物
コンシェルジュリー
晩年のマリー・アントワネット晩年のマリー・アントワネット。館内のお土産売り場の仕切りとして下げられていたスクリーンに印刷されたもの。

処刑場はここから約2キロ離れたコンコルド広場。
彼女は何を思いながら最期の道を歩んだのでしょうか。

ぜひマリー・アントワネットが死へ歩み出したこの場所を訪ねて見てください。

【Conciergerie(コンシェルジュリー)】
2 Boulevard du Palais, 75001 Paris,
http://www.paris-conciergerie.fr/ (仏・英・西)