サン=ジェルマン・デ・プレ教会の裏の街角にひっそりと存在しています。
国立美術館とは思えぬほど控えめなエントランスです。


ドラクロワはサンスルピシュ教会にある有名な絵画「ヤコブと天使の戦い」を晩年に手がけました。この絵画は映画「ダヴィンチ・コード」にも登場します。

著名な芸術家は、巨大な美術館の中で、芸術家と大多数という図式ですが、
ドラクロワ美術館では、ドラクロワ対私ひとりという図式が生まれました。

数分はその絵をみつめていたでしょう。

晩秋の雨に濡れた中庭は、寂しげで、でも美しくて、あのベンチに彼は座って何を思っていたのだろうかと…
とてもとても美しくて静かな、ドラクロワの終の住処です。


彼が壁画を担当したサンスルピシュ教会が私のアパルトマンから徒歩3分の場所にある。
何か少なからずご縁を感じる芸術家です。
ここは次回も訪れたいです。
■国立ドラクロワ美術館
http://www.musee-delacroix.fr/fr/